リクルートが運営する、オンライン受験講座「スタディーサプリ」その成功のポイントは? 2018 10/08 Updated 2019.09.30 2018 10/08 Published 2018.10.08 / Tera \ この記事を共有 / B! リンクをコピーする リクルートが運営する、オンライン受験講座「スタディーサプリ」その成功のポ... Tera B! リンクをコピーする 【事業名】スタディーサプリ(リクルート) 【サイト】https://studysapuri.jp/ 【事業の概要】 リクルートが運営する、オンライン受験講座。リクルートマーケティングパートナーズ社長山口文洋さんは、2011年にこのビジネスモデルを開発した。若者のスマホ所有率があがり、予備校業界の変革がおきはじめていたころだ。河合塾、駿台、代ゼミが縮小し、東進ハイスクールが高い利益率をあげていた。その理由は、東進だけが、オンライン型だったからだ。校舎は東京吉祥寺に集約、人気講師の授業を衛星やビデオで発信し、人件費のコストダウンとレベルの均質化を図っていた。 スタディーサプリは、さらに校舎もなくしたオンライン学習塾。時代の追い風を受けて順調に経営を伸ばしている。 【特出すべき点】 特出すべき点 商品・サービス ●小学校4年以上、中学校、高校、大学受験を中心とした、オンライン学習塾。 ●4万本以上の動画が、月額980円で見放題(当初、月額5000円で設定したが集まらなかった)。 ●到達度テストで課題が明らかになる仕組み→個人別指導方針(AIを活用)。 顧客・市場 ●加入者数 35万人。採用校(学校単位での加入)700校。 ●国内対象者1200万人のうち塾へ通える家庭は半数。残りの方が対象。 ●2016年から、インドネシアで展開(ペーパーテスト型の東南アジア・韓国などには可能性あり。欧米の大学は対話型であるため難しいと判断)。 競争関係 ●従来型の学習塾。 ●ベネッセ、学研などが追従した。 ●当初、学校は競合かと考えられたが、むしろ、教育インフラとして使えないかという話がきた(協業関係)。 経営資源 ●顧客リスト(35万人の顧客情報は、事業を進めていく上で宝物)。 ●ネットインフラ。 リクルートの企画力はすごい。それは、必ずしも「自分の得意分野に進出する」わけではないからだ。学習塾業界には素人の状態で参入している(ゼクシーの結婚式業界の素人が参入)。つい「自社製品の強みをいかして」と考えがちだが、そうではなく、「社会の問題を解決する」というスタンスで新事業を考えていく、そして、旧態依然の業界に、新技術で風穴をあけている。 参考サイト https://diamond.jp/articles/-/148799 https://video-study.net/studysapuri-businessmodel/