【資料】プロスペクト理論 ~ダニエル・カーネマンの行動経済学は実務で使いやすい 2019 04/19 Updated 2024.07.05 2019 04/19 Published 2019.04.19 / Tera \ この記事を共有 / B! リンクをコピーする 【資料】プロスペクト理論 ~ダニエル・カーネマンの行動経済学は実務で使い... Tera B! リンクをコピーする PDFはこちらから プロスペクト理論( Prospect theory)とは、不確実性下における意思決定モデルの一つ。 っていわれても、ちょっと難しいですが、身の回りのことに置き換えるととても簡単。 1979年にダニエル・カーネマン(2002年ノーベル経済学賞)とエイモス・トベルスキーによって提唱されました。 たとえば、こんな問題。いた方法を参考にしたものである。 ケース1:あなたの目の前に、以下の二つの選択肢が提示されたものとする。 選択肢A:100万円が無条件で手に入る。 選択肢B:コインを投げ、表が出たら200万円が手に入るが、裏が出たら何も手に入らない。 ケース2:あなたは200万円の借金がある。そのとき 選択肢A:無条件で負債が100万円減額され、負債総額が100万円となる。 選択肢B:コインを投げ、表が出たら支払いが全額免除されるが、裏が出たら負債総額は変わらない。 あなたは、どうでしょうか。 一般的には、 ケース1では、選択肢A ケース2では、選択肢B を選ぶ人が多いのです。 同じ期待値なのにね。 これが、心理学の面白いところ。 こうした心理を考えた経済学を、行動経済学と呼びます。 上記の傾向から言えることは、 人間は、 利益を目の前にすると、利益が手に入らないというリスクの回避を優先する(ケース1) 損失を目の前にすると、とにかく、損失そのものを回避しようとする(ケース2) 負けが混み始めると、雪だるまになるというのは、このためなんですね。 マイナスの方が、怖いんです。 別の例でお話しすると、 夜中に突然電話がかかってきて、ぞれも絶対信じられる相手からだとして、 ケース1 「100万円のくじが当たりましたので、すぐとりにきてください」 ケース2 「あなたの口座から、100万円が盗まれました、すぐきてください」 だと、ケース2の方が飛び起きる! というお話でもあります。