【資料】組織開発の原点 氷山とメガネと足跡(19世紀~20世紀にかけて) 2021 04/25 Updated 2021.11.23 2021 04/25 Published 2021.04.25 / Tera \ この記事を共有 / B! リンクをコピーする 【資料】組織開発の原点 氷山とメガネと足跡(19世紀~20世紀にかけて) Tera B! リンクをコピーする 組織開発の原点を語るとき、この3人は、一度に覚えておくとよいでしょう。 フロイト(1856-1939 オーストリア) フッサール(1859-1938 オーストリア) デューイ(1859-1952 アメリカ) 上記の年表の左上 ①をご覧ください。 このあたりの人なんです。 それぞれが、もちろん、素晴らしい成果を上げている方々です。 フロイトは、心理学を学んでいなくても聞いたことはあるはずだし、 フッサールは、哲学者として有名。 デューイは、教育学をかじった人なら絶対知っている。 つまり、経営学でいう、ドラッカーのような人たちです(乱暴な言い方だな)。 でもね。 意外と、 心理学と哲学と教育学をバランスよく学んでいる人は少ない。 だから、 この3人をしっかり押さえている人は少ないんです。 そして、これに、経営学が加わるとなおさらです。 本来は、ビジネスモデルも人間関係論も、経営学も心理学も社会学も 実際のビジネスでは融合されて活用される。 ビジネスリーダーやコンサルタントは、薄くてもいいから本質をとらえ、幅広く知っていることが必要なのではないでしょうか。 読書会で読み進めてきた「組織開発の探求」(中原淳+中村和彦著 ダイヤモンド社)。 ここでは、フロイト、フッサール、デューイ、3人が「組織開発」の源流であると述べています。 たしかに、そうだと思う。 というか、そう押さえておけば、「組織開発」「ワークショップ」「リーダーシップ研修」といった 体験型の学びや対話の場について、その基本型を押さえることができると思います。 それぞれ何を学ぶかというと、 フロイトから学ぶのは「無意識の顕在化」 これを、「氷山理論」と呼んでおきましょう(テラの勝手な命名)。 よく言われますよね「見えているのは、氷山の一角だ」と。 あれのオリジナルが、フロイトなんです。 フッサールから学ぶのは「それぞれの見方によって世界がつくられているという見方」 哲学でいう「現象学」。 この影響を受けて、心理学では「認知心理学」や「認知療法」へと発展していく。 人は、かけているメガネによって、見ている世界が違うという、あれです。 これを、「メガネ理論」と呼びます(テラの勝手な命名)。 最後に、アメリカ人のデューイから学ぶのは「プラグマティズム」 「とにやくやってみて振り返れ」というアプローチです。 まあ、「内省」(リフレクション)については、いろいろな方が必要だと言っている。 ファヨールなんかは、経営学的視点から、PDCAの大切さを言っている。 オリジナルをだれとするのかは、諸説あるかもしれませんが、デューイがその1人であることは間違いないでしょう。 これを、「足跡理論」と勝手に呼びます。 フロイトの「氷山」 フッサールの「メガネ」 デューイの「足跡」 この3人をあわせると、こんな台詞になります。 「あなたの無意識を開放し、 無意識を顕在化して、 気づきによって、 認知の枠を拡げ、 まず、とにかく行動しましょう。 そうすれば、その振り返りから学べます!」 はい。自己啓発セミナーの骨格ができあがりました。 やはり、先人は偉いのだ。