門外漢の哲学4:プロタゴラスさん(BC490~BC420)「人間は万物の尺度だ」が悪い方に使われると。 2018 08/30 Updated 2021.10.11 2018 08/30 Published 2018.08.30 / Tera \ この記事を共有 / B! リンクをコピーする 門外漢の哲学4:プロタゴラスさん(BC490~BC420)「人間は万物の... Tera B! リンクをコピーする (門外漢の哲学) 今日の哲学者さんは、 プロタゴラスさん。 (BC490-BC420) 「人間は万物の尺度だ」と言った人。 このことば、聞いたことありませんか? では、それは、どんな意味か? たとえば、気温が30度あるとする。 普通なら「熱いぜ」となるところです。 しかし、2018年に、40度近い熱すぎる夏を経験した私たちには、 今日は「30度で過ごしやすいね」 となる。 そう、「30度」を決めるのは、こちらの主観。 だから、どんな事象も、その人の尺度によって決まるものだ。 そんな風に、プロタさんは言ったわけです。 なんか、「認知心理」とか、「論理療法」とか、 「色めがねで観る」とか、「フレーム」とか、 同じような概念はありますよね。 そもそも、物質も、電子レベルになったら、 粒なのか波なのかわからないし、、、 「コップに水が半分」 「しか入っていない」のか? それとも、 「も入っている」のか? 結局、対峙する人次第。 そんな考えの源流にあるのがプロタゴラスさん。 でもね。 この時代は、こ考え方が悪い方にいっちゃったんです。 「自分がそう思うんだから正しい」 という態度や、それを正当化する詭弁(レトリック)が流行りました。 それが、 「ソフィストの時代」。 屁理屈で勝てば、それが正義。 こうして、ギリシャは「衆愚政治」になっていくのです。