門外漢の哲学4:プロタゴラスさん(BC490~BC420)「人間は万物の尺度だ」が悪い方に使われると。

(門外漢の哲学)
今日の哲学者さんは、
プロタゴラスさん。
(BC490-BC420)
「人間は万物の尺度だ」と言った人。
このことば、聞いたことありませんか?
では、それは、どんな意味か?
たとえば、気温が30度あるとする。
普通なら「熱いぜ」となるところです。
しかし、2018年に、40度近い熱すぎる夏を経験した私たちには、
今日は「30度で過ごしやすいね」
となる。
そう、「30度」を決めるのは、こちらの主観。
だから、どんな事象も、その人の尺度によって決まるものだ。
そんな風に、プロタさんは言ったわけです。
なんか、「認知心理」とか、「論理療法」とか、
「色めがねで観る」とか、「フレーム」とか、
同じような概念はありますよね。
そもそも、物質も、電子レベルになったら、
粒なのか波なのかわからないし、、、
「コップに水が半分」
「しか入っていない」のか?
それとも、
「も入っている」のか?
結局、対峙する人次第。
そんな考えの源流にあるのがプロタゴラスさん。
でもね。
この時代は、こ考え方が悪い方にいっちゃったんです。
「自分がそう思うんだから正しい」
という態度や、それを正当化する詭弁(レトリック)が流行りました。
それが、
「ソフィストの時代」。
屁理屈で勝てば、それが正義。
こうして、ギリシャは「衆愚政治」になっていくのです。