【資料】ハロー効果(ワンポイント解説) 2020 08/29 Updated 2021.11.23 2020 08/29 Published 2020.08.29 / Tera \ この記事を共有 / B! リンクをコピーする 【資料】ハロー効果(ワンポイント解説) Tera B! リンクをコピーする 今日は、みんなが知ってる? 「ハロー効果」について解説します。 ハローは、helloではありません。 スリーピーホローの、 Hollow でもありません。 漫画『BLEACH』に出てくるホロウ(虚)でもありません。 halo は、後光。 そう、偉い人(聖人)の後ろから、円形の光がさしているアレのこと。 ふだん使わない単語だよね。 すごい、オーラといってもいいのかな。 とにかく、ここでいう「ハロー効果」は、いわゆる「権威性」に近くて、 「あの人のいうことだから」とか 「あの有名人と友達なんだ」とか 本来の評価とは違う、バイアスがかかってしまうこと。 心理学者エドワード・ソーンダイクが1920年に書いた論文 「A Constant Error in Psychological Ratings」に出てくるんですね。 時代的には、かなり古い。 日本語でいうと、「あばたもえくぼ」「トラの威を借りる」 あたりが近いかも。 「GAFA」がやっているから、みたいな、流行りのマネジメントを 売っているコンサルタント。 「○○クリニックの○○ドクターが推薦」 みたいのも同じですね。 そして、心理学でいうと、 「ミルグラムの電気ショック実験」も似たようなものです。 権威(者)による命令が個人を従属させ,殺人のような 重大な結果をもたらしかねないことをシミュレーションしました。 1961年だから、ソーンダイクより最近の話。 実験風景は、こんな感じです。 一直線に30個のスイッチが並んでいます。 それぞれのスイッチにはボルト数が書かれています。 いちばん左端は15V。そして,15Vずつ増加していき,いちばん右端は450V。 「体罰と学習効果の測定」という名目で、80名が被験者として参加し、先生から言われます。 隣室にいる生徒役の回答が間違うたびにより強い電気ショックを与えろと。 本当は電気が流れていないので、生徒役は苦しんでいるふりをしているだけですが、手ごたえは感じます。。 うめき声がやがて絶叫となっても、被験者は実験者が「大丈夫です」と言うのにこたえて、 ボルトをあげていく。 最終的に65%の参加者が致命的な450Vのショックを与え、殺すこと選択するのです。 人は簡単に服従してしまうものなんですね。 今の時代、こんな無謀な実験はできないでしょうが、日本人だったら、この結果どうだったのでしょう。