メイデーと、メイクイーンと、レッドツェッペリン(5月1日) 2024 05/01 Updated 2024.05.02 2024 05/01 Published 2024.05.01 / Tera \ この記事を共有 / B! リンクをコピーする メイデーと、メイクイーンと、レッドツェッペリン(5月1日) Tera B! リンクをコピーする ●今日の「クイズ」は・・・ 「May Day」に関することです。 1886年のシカゴ。5月1日。 労働者たちが「8時間労働制」を求めてストやデモを行いました。 これを記念し、3年後の1889年、5月1日を国際的な労働者の祭典としました。 「働き方改革」ことはじめとでもいいましょうか。 実は、もう1つ。 5月1日「May Day」に関係している言葉があります。 それが、「メイクイーン」 そう、じゃがいもの名前にもなっていますが、もともとは、ヨーロッパでこの日に行われていた春祭りのことです。 花の冠を被らせて「5月の女王(May Queen)」を選んで、遊戯等をして楽しむ日だったのです。 ここで問題です。 では、そもそも、どうして「5月の女王(May Queen)」を選ぶような春祭りが開かれたのでしょうか。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●答え これは、古代の女神崇拝に関係しています。 5月とは、女神マイア(Maia)の月なのです。 ウィキペデディアによると、マイアは「ローマ神話に登場する豊穣の女神」 そこで、5月1日にお供え物をあげてお祭りを催すことになったそうです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●このお話、どう「いかし」ますか? ちなみに、詳しく調べると、5月1日は、女神マイアだけでなく、その子供のベルも祝っていました。古代ケルト人たちからはじまる風習のようです。 だから、5月1日は、「ベルテーン」(ベルの火)と呼ばれていました。 前日の4月30日は「ヴァルプルギスの夜」と呼ばれ、秋のハロウィンと同じく、春の魔女のお祭りだったのです(サバト)。 この夜はかがり火を焚き、一晩中乱痴気騒ぎをして、5月1日をむかえるのが習わしだったそうです。 その後、キリスト教が入ってきます。 キリスト教は一神教です。他の神の存在を許しません。 土着宗教を信じる民衆をキリスト教に取り込む為に、この女神の祭典をキリストの神話(聖書)に組み込んだのです。 それまでの乱痴気騒ぎの祭りでは、人身御供や乱交の習慣もありました。 古代の風習は、ときに残酷なものです。 キリスト教はこれを禁止して、儀式の際に、肉の代わりにパンを食べさせ、血の代わりにワインを飲ませたのです。 古代の火の祭り ↓ ヨーロッパの春祭り ↓ 労働者の祭典 5月1日は、いつの時代も特別な日のようです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (あとがき) May Queenといえば・・・ こんな歌詞があります。 ご存じですか? If there’s a bustle in your hedgerow, don’t be alarmed now, It’s just a spring clean for the May queen. もしも君んちの生け垣でざわめく音がしても、通報しちゃいけないよ それはまさに5月の女王のための春の掃除なんだからね ちょっと不思議なこの歌詞。 聞いたことがあるかもしれませんね。 レッドツェッペリンの名曲「天国への階段」の一節です。 こちらに、名演奏が。 https://www.youtube.com/watch?v=18F9HQ4as5c よろしかったら、どうぞ。