「再発見」されるのを待っている!減算の美学を探究したい(11月17日) 2024 11/17 Updated 2024.11.16 2024 11/17 Published 2024.11.17 / Tera \ この記事を共有 / B! リンクをコピーする 「再発見」されるのを待っている!減算の美学を探究したい(11月17日) Tera B! リンクをコピーする ●今日の「クイズ」は・・・ 彼はこんなことを言っています。 「私は何も発明しない。再発見するだけだ」 今日は彼の命日です。 1917年11月17日。77才で亡くなりました。 さて、彼はだれでしょう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●答え オーギュスト・ロダン ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●このお話、どう「いかし」ますか? 近代彫刻の父。 『考える人』が、一番有名ですが、これは、作品的には『地獄の門』の一部。 もともと、ロダンの元に、国立美術館のモニュメントを作ってほしいとの依頼があり、制作したものでしたが、途中で、美術館建設は白紙になってしまったそうなんです。 そこで、ロダンは、金を払って『地獄の門』を自らの物とし、制作を続行。 結局、未完のままに終わりますが、『考える人』は思い悩むロダン自身を象徴するものだったのかもしれません。 それにしても、 「私は何も発明しない。再発見するだけだ」 という言葉、まさに、すでにあるものから形を見いだす、彫刻家ならではの言葉だと思います。 加算でなく、減算の美学とも言えるのではないでしょうか。 ロダンは、こんな言葉も残しています。 「美はあらゆる所にある、我々の眼がそれを認め得ないだけだ」 これも納得です。