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あいさつの次にすることは?(人前で話す教える技術ver.2.0)

    
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あいさつの次にすることは?(人前で話す教える技術ver.2.0)

【質問】あいさつの次にすることは?

【回答】パターンA ゴール、ルール、ステップの3点セット

【解説】
 冒頭の挨拶が終わりました。自己紹介を少し入れたとしても、ここまで、1、2分で終えましょう。
 では、その次にすることは。
 2通りの方法があります。
 1つめは、パターンA「ゴール、ルール、ステップの3点セット」を伝えることです。とくに公式の研修などでは、この流れがいいでしょう。
①ゴール この研修・セミナー・講演のゴールを伝える。
 これからの○分間、貴重な時間を使うことで、聞き手にとって何が得られるのかを明確にします。「○○を理解できるようになる」「○○の技術がマスターできる」といった、終了時点でも参加者の状態です。
 会議の場合は、課題解決や意思決定がゴールとなるので、「○○についてのアイデアが10コ生みだされる」「○○について、その実施を決定する(取りやめる)」といったものになるでしょう。
 いずれにせよ、ゴールを明確に告げるのです。
 2つめは、ルールです。
 研修であれば、学びの姿勢として「どんどん質問してください」「ノートをとることをお薦めします」といったものがあるでしょう。会議であれば「1人の発言は2分まで」「否定は大いに結構、ただし対案を出す」といったものがあるでしょう。こうしたルールは、時間中常に従うベースとなるものなので、「グラウンド(床)・ルール」と呼ばれています。「さんづけで」「忖度なしで」というもの、こうしたルールに属するものです。
 3つめは、ステップです。
 話の目次です。「今日は、以下の事についてお話しします。1、○○。2、○○・・・」といった話の要素を共有します。配付資料にしっかり書かれていれば、読み上げる必要はないかもしれません。しかし、これが最初に示されないと、聞き手はとても不安になるものです。

 

【回答】パターンB いきなり「ツカミねた」にもっていく

【解説】
 冒頭のあいさつの次にすること、2通りの方法があります。
 1つめは、パターンA「ゴール、ルール、ステップの3点セット」を伝えることでした。
 もう1つのパターンBは、その前に「つかみ」を入れることです。先に「つかみ」を入れてから、その後で「ゴール、ルール、ステップ」に入ります。
 例を示しましょう。
 「こんにちは」(=あいさつ) 間をとって、「ようこそ、『○○システムの使い方』へ」(=タイトルコール)「お忙しい中、お集まりいただきありがとうございます」ときた後に、
「突然ですが、クイズにおつきあいいただけませんか」とか
「さっそくですが、こちらのグラフをご覧ください」とか
「いきなりですが、1つ質問します」といったように、すぐに興味をひきそうなネタを入れていくのです。
 では、どんな「つかみネタ」があるでしょうか。
 種類としては、興味をひきつけるクイズ、トリビアネタ、驚きのデータ、面白いエピソードなどがあると思います。ただ、この中でエピソードは難しい。お笑い芸人の方でも、漫才なら2人、コントでもだれかと絡むから面白い。一人のトークで、いわゆる笑いをとるのはかなり難しいので、ムリして狙わなくていいでしょう。
 その代わり、「へ~」となるようなネタを集めておいて、ツカミにつかいます。
 たとえば、クイズと絡めて、「ある事象について、33%が経験ありと答えているのですが、同じ事を別の見方でみると、それは0.05%であるものって何だかおわかりですか」と問いかけておいて、「実は、アメリカの調査なのですが、社内でパワハラを受けたと答えた人は、3人に1人、33%。でも、自分がパワハラを起こしたと答えた人は、何と、2000人に1人、0.05%だったんです」といった具合です。

 

 

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