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似紅の赤(#dc5b52) ~日本の美しい赤 憧れを現実にする人の知恵 蘇芳という植物をご存じですか?

  
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似紅の赤(#dc5b52) ~日本の美しい赤 憧れを現実にする人の知恵 ...

「紅色」は平安時代から、憧れの色でした。
しかし、染料に必要な紅花は非常に高価で、個人で手に入れようとすると破産してしまうくらいのものだったそうです。冷泉天皇の時代には、身分不相応に手に入れようとする人が多かったため「禁色」(きんじき)となってしまいました。

江戸時代になっても同じこと。憧れの色はますます憧れになる。

そこで、工夫の末、うまれたのが「似紅」(にせべに)。

紅花の代わりに、「蘇芳」(すおう)という植物を使って染め上げることで「似紅」が生まれたのです。

蘇芳は、マメ科の落葉小低木。葉は厚くつやがあり、黄色い花を円錐状に咲かせます。
そこに、さや状の赤い実がなって、これが染料となるわけです。インド・マレーが原産です。

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