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フィクション(物語)は虚構だ。 むしろ・・・(ことばのご馳走)

    
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フィクション(物語)は虚構だ。 むしろ・・・(ことばのご馳走)
フィクション(物語)は虚構だ。
むしろそれに身を投じることによって、
それが虚構に過ぎなかったことに気づき、
そこから卒業させてくれる役割を持っている。

「人間が成長するとは、どういうことか~発達志向型能力開発のためのインテグラル・アプローチ」(鈴木則夫著)より。
 
この本は、ケン・ウィルパー、ロバート・キーガン、カート・フィッシャーといった発達研究の結果を、対人支援に活かそうと試みている本です。オリジナルよりも読みやすい。
 
上記の言葉に続いて、「だからこそ、クライアントの言葉やストーリーを受け取るのではなく、その内に息づくダイナミクスに寄り添う」べきといった趣旨が書いてあります。かなり、納得しました。プロセスコンサルテーションの在り方ですね。
著者は、「醒めた共感能力を高める」「夢から目覚めるための旅に寄り添う」という言い方をしています。
段階的な成長においては、皮肉にも、現在の自身の要求を最終的に否定することが求められる。
人生長くやっていると、この言葉、結構身にしみます。
僕自身は、「経営品質」という「組織の成熟度」を観る仕事をしていますが、ムリに引き上げたりアドバイスすることはできません。「醒めた共感能力」でいられるのは、クライアント企業の潜在能力を信頼しているから。なんてね!
 
今一度、「インテグラル=全体の構成要素として必要とされるものを見極めて、それらの統合を志向して価値を高めようとすること」について、しっかり見直してみたいなあと思った次第です。

 

 

 

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