自国内に抱える爆弾!イスラエルが、油田もないのに原子力発電所をつくらない理由(6月7日) 2024 06/07 Updated 2024.06.05 2024 06/07 Published 2024.06.07 / Tera \ この記事を共有 / B! リンクをコピーする 自国内に抱える爆弾!イスラエルが、油田もないのに原子力発電所をつくらない... Tera B! リンクをコピーする ●今日の「クイズ」は・・・ 1981年の6月7日。 ある国(A国)が、ある国(B国)の原子力発電所を攻撃しました. A国の空軍機は16発の爆弾を投下し原子炉を完全に破壊。 この攻撃により警備していたB国軍兵士10名とフランス人技術者1名が犠牲になった。 さて、A国、B国はどこでしょうか。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●答え A国 イスラエル B国 イラク ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●このお話、どう「いかし」ますか? 「イラク原子炉爆撃事件」と呼ばれる事件。 イスラエル空軍機がイラク、タムーズの原子力施設を攻撃。 作戦名は「バビロン作戦」 イラクが核兵器を持つ危険性があるとして、イスラエルが「先制的自衛」目的を理由に先制攻撃を行ったもの。 この攻撃に対して「国際連合安全保障理事会決議487」がなされ、イスラエルは非難されました。 原子炉を平和利用と主張するイラク。 軍事目的とするイスラエル。 原発は核燃料を入れる前であったために、放射性物質の噴出は避けられましたが、大きな現実が共有されたわけです。 それが・・・ いかに強固に作られたとされる原子炉の圧力容器であっても、爆撃されると簡単に壊れてしまうこと。 中東諸国のなかで、イスラエルとヨルダンには油田が乏しいため、両国ともエネルギーの確保に苦労してきました。 しかし、原発をもつことを避けてきた。 その理由は、地上に原子炉を建設すれば、軍事攻撃の絶好のターゲットとなるからです。 自国内に抱える爆弾。大きなリスクなのですね。