平安時代に由来する「うるし」の日。実は9000年前にも(11月13日)

●今日の「クイズ」は・・・
11月13日は、うるしの日。
実は、こんな伝説があります。
ときは、平安時代。
11月13日。
文徳天皇の第一皇子・惟喬親王が、京都・嵐山の法輪寺に参り、満願の日を迎えました。
そこで、菩薩から伝授されたのが、
うるしの製法でした。
以後、世の中に貴重なものとして、うるしは、出回っていくことになります。
この話って、本当?
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●答え
菩薩が本当にいるかどうかは、別として・・・
伝説ですから(笑)
実際は、もっと前、9000年ほど前から。
なんと、縄文時代前期に、うるしは、すでにあったようです。
北海道垣の島遺跡から出土された、朱漆を使った装飾品が出土されました。
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●このお話、どう「いかし」ますか?
9000年前のうるし。
実はこれって大変なことらしいんです。
うるしの木というのは、樹液を採取するために、かなり手を入れないと育たない。
木を植えただけではだめで、下草を刈って毎年手入れをしながら育て、10年近くもかかるからです。
ということは、
9000年前の日本では、すでに人々が定住し、協力して集落を営んでいたということだから。
ヨーロッパでは、まだ、毛皮を着た原始人が狩りをしていた、あのイメージの時代にです。
日本人の先祖、ちょっと、すごくないですか?
ぼくたちも、うかうかしてはいけません。