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根路銘国昭(ねろめくにあき)さん ~インフルエンザウイルス、および、ワクチンの第一人者

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公益財団法人 日本生産性本部 主席経営コンサルタント ライブ講師®実践会 代表 経営コンサルタントとして28年にわたり、上場企業から中堅企業まで約200社の経営コンサルティング、数万人の研修を実施。参加者自身の課題を題材に進める研修は楽しくて超実践的!リピート率は8割を超える。 2015年より「人前で教える技術」を磨きあう「ライブ講師®実践会」を主催。
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(第1幕)

ご存じですか?

根路銘国昭(ねろめくにあき)さん
インフルエンザウイルス、および、ワクチンの第一人者です。

その彼の話。
まさに、日本の誇りです。

1993年、やっと、日本にアジア太平洋地域インフルエンザ・センターが作られました。
それまでは、アメリカ、イギリス、オーストラリアにしかなかったのです。

インフルエンザ・ワクチンは、毎年、WHOの専門家会議で、データをもとに今年流行しそうなインフルエンザを決定し、それに基づいて製薬メーカーがワクチンを作っています。

それまで、日本はその元になるアジア各国の膨大なデータを収集し、WHOに送付する仕事だけをやっていました。担当していたのが根路銘国昭(ねろめくにあき)さん。

「これだけの仕事をやっているのに、日本にインフルエンザ・センターがないのはおかしい」とWHOに手紙を書きました。

それに対する返事は、次の通り。

「WHOも国連の安保理と同じで第二次大戦の戦勝国で構成している。よって日本は入れない。」

彼は、さらに抗議の手紙を送りましたが、返事は同じだったそうです。
それどころか、WHOに批判的人物として、彼と日本に対し冷淡になったと言います。

さて、あなたならどうしますか?
腰砕けとなって、なんとか謝罪して、今まで通りの扱いにしてもらおうと努力するかもしれません。

だが根路銘氏は違ったのです。

(第2幕)

それまで、日本は、アジア各国の膨大なデータを収集し、WHOに送付する仕事だけをやっていました。
「これだけの仕事をやっているのに、日本にインフルエンザ・センターがないのはおかしい」とWHOに手紙を書きましが、答は、NO。
理由は、

「WHOも国連の安保理と同じで第二次大戦の戦勝国で構成している。よって日本は入れない。」

そこで、彼は、何回も抗議しましたが受け入れられませんでした。

では、どうしたか?

日本が集めていたアジアのデータを1年間、WHOに送るのを止めたのです。
インフルエンザの大半は、アジアから発生するから、そのデータがないとワクチンが作れない。WHOは大騒ぎになったと言います。

翌年、根路銘氏にWHO専門家会議への招待状が来ました。その会議で、日本にアジア太平洋地域のインフルエンザ・センターを作ることが決定され、彼が初代センター長に就任することになったのです。

こうしてインフルエンザセンター長になった根路銘氏でしたが、依然、WHOは、アメリカの製薬メーカーの意向を受けた学者が力を持つ世界でした。

 

(第3幕)

1993年のことです。
フランスで開かれた国際会議で、アメリカが新開発した生ワクチンを「まず日本で使うべし」という議題が上がりました。

その時点で、日本は生ワクチンの効果に疑問を持っていて既に使わなくなっていました。
根路銘氏は、「日本を実験台にして、うまく行けば各国で使うつもりだろう」と感じたと言います。

その会議には日本の学者も数十人参加していたが、「日本は先進国であり、ワクチン政策に君たちの指導を必要とする国ではない」と反論し、実験台になる事は避けられたそうです。

しかし、今度は、ジュネーブのWHO本部で12人の専門家によるワクチン決定の投票が行われました。
結果は、アメリカのワクチン11票、日本のワクチン1票でアメリカ製に決まりました。もちろん1票は根路銘氏のものだ。

根路銘氏は科学的に見てこの結果はおかしいと、閉会30分のコーヒーブレイクの時に、2日間の討議で使った110カ国のデータを突合せてコンピュータにかけました。すると、アメリカ製は日本製の半分しか効果がないと出た。
彼はこの結果を見せて、居並ぶ学者たちに言ったのです。

「君たちは政治家か、科学者か。科学者ならこのデータをどう見る」

すると議長がテーブルを2回叩いて、
「私の判断で採決を取り消します。ドクターネロメが提案した日本の意見に従います」と結果をひっくり返したそうです。

「まるで映画のようだった」と根路銘氏は言う。

そして、根路銘氏はこうも言っています。
「この会議の後、対立したアメリカの学者とすごく仲良くなった。日本人同士だとこうはいかない」

根路銘国昭(ねろめくにあき)さんは、インフルエンザウイルス研究及びワクチン開発の第一人者。日本の誇りであり、己の志、誠実さを貫いて生きていくこと。
その人生に感動を覚えました。

 

ねろめ くにあき 1939年、沖縄県生れ。65年、北海道大学獣医学部卒業、66年、国立予防衛生研究所(現・国立感染症研究所)入所。78年に日本を襲ったスペイン風邪ウイルスのルーツの解明、人工膜ワクチンの開発、カイコを使ったワクチン大量生産法の確立など、業績多数。同研究所呼吸器系ウイルス研究室室長、WHOインフルエンザ呼吸器ウイルス協力センター長などを経て、2001年より現職。著書に『ウイルスで読み解く「人類史」』(1995年、徳間書店)、『インフルエンザ大流行の謎』(01年、日本放送出版協会)、『出番を待つ怪物ウイルス 彼らはすぐ隣りにいる』(04年、光文社)など多数。

こちら(↓)もご参考に

https://www.athome-academy.jp/archive/medicine/0000000214_04.html


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